たまいど。- 特殊性癖趣味の絵と小説 -

 その少女が店の自動ドアから外に一歩ふみだしたところで、ドアの横にまちかまえていた俺は少女の肩をかるくつかんだ。一瞬ビクッっとした後、こちらを振り向いた少女と目があった。  うん、なかなかかわいい顔立ちをしている。スタイルは制服の上からではよくわからないが年齢相応(おそらく高校生か)の標準的な発育状況のようだ。  素材、決定。 「な、なんですか?」  少女がしごくもっともな発言をし、うさんくさそうに俺を見ている。 俺の格好といえば、薄いブルーのシャツに幾何学模様の同系色のネクタイをして、その上からエプロンをしている。つまり、この店──書店──の店員である。店員といってもこのローカル書店の経営者兼店長なのだが、少ないアルバイトだけでは店がまわらないため、いつも店頭にこの格好で出ているわけだ。 「ちょっと事務所まで、いいかな」  俺は少女の肩に手をおいたまま、事務的に言った。 「なんですか?私、何も・・・」 「まあ、話しは中で」  威圧的にならずに、なおかつ有無を言わせぬ雰囲気をつくりながら、二人で店のなかに戻っていく。レジカウンターの脇の関係者用ドアを開け、事務所そしてその奥の店長室(と呼ぶにはおこがましい狭さの小部屋だが)へ少女を連れていく。 「そこに座って。ああ、カバンはこちらに」  腰かけた少女の向かいに自分も座ると、おもむろに切り出す。 「困るんだよねぇ。こういうの」 「・・・は?」 「万引きだよ。万引き」 「・・・っ。そんなことしてません!」  少女は突然なにを言われてるのか解らずにとまどったような表情をみせている。 「ちゃんと見てたんだよ。ほら」  そういって俺は少女のカバンを持ち上げて、サイドについたポケットのジッパーを開ける。そして中から小さなパッケージを取り出して彼女の前に置く。 「これは、なに?」  「何って・・・。わたし、こんなもの入れてません。本当です」 「でも、ちゃんとこうしてあなたのカバンの中に入っていたわけだし、ここにこの店の値札が貼ってある。お金、払ってないよね?」 「本当です。信じてください」 「・・・・・・」  沈黙。

【挿絵】母と娘の受難な日1

 ここで、ちょっと間をおいて少女に自分のおかれている状況を、考えさせる。見に覚えの無い万引きの疑いをかけられてお店の奥に座らされている。しかも、自分のカバンからはこれまた手に取った覚えもない商品が入れられていた。どう弁明しても物的証拠がありアリバイもない状況。  いま、彼女のあたまの中では自分のおかれた理不尽な状況でどうしたらいいのかパニクっているに違いない。ま、仕組んだのは俺なんだけど。  店の監視カメラでよさそうな女の子に目をつけて、店を出たところで声をかける。もちろん万引きなんてしていないからカバンには何も入ってないわけだが、さも、その娘のカバンから店の商品が出てきたかのように手にとって見せる。スムースに、かつ、見られてても疑われない程の手際で商品を滑り込ませるのは相当練習をした。マジック講座の通信教育でみっちり練習をしたおかげで、アマチュアのマジシャンとしてなら通用しそうな程の手の動きになった。小さな手品ステージくらい開けるんじゃないかな。しないけど。  そういうわけで、無実の女の子に万引きの濡れ衣をきせて事務所につれこんだのは、これをネタに無理やり肉体関係をせまろう、みたいな安っぽいエロ小説のようなことをたくらんでいるからでは無い。とは言い切れず、7割、いや、少なく見積もっても5割はそれに近いエロ展開のシナリオが含まれているだろう。率直に言って。 「さて」  充分に考える、あるいは混乱させる時間を与えたところで再び話しかける。 「どうしたものかねぇ。これって犯罪なんだよね」 「だから。私、していません!」  ドンッ!  机を叩いて声を荒げてみせる。 「ここにちゃんと証拠の品があるじゃないか!君がお金を払ってないことはレジのものに聞けばわかるんだ!」  演技である。別に怒ってはいない。 「あくまで認めないなら、最悪、警察につきだすしかないね」 もちろん、警察なんかに言わない。調べられたらこっちがヤバくなってしまう。 「だいたい、これは何だ。そんなにこれが欲しかったのか?」  机の上に置かれた万引きされた商品(デッチ上げだが)に視線を移す。手のひらサイズのパッケージのそれは、いわゆるローター。スイッチを入れるとブブブブブと振動するマッサージ器具。ただしマッサージするのはもっぱら女性の性器なのでアダルトグッズと言われるものである。  あらためてその商品を見つめて、それが何だが理解したらしい。少女の顔がほんのり赤く上気してくるところをみると、意外とウブな娘なのかもしれない。  ちなみになんで書店にそんなものが置いてあるのかと思われるかもしれないが、ここは店内の半分くらいがビデオやグッズなんかのアダルト商品をおいてあるタイプのちょっとうさんくさいお店だ。週刊誌やマンガ雑誌なんかも売ってるので、アダルトコーナーは仕切りで区切ってあるが客層の大半は男性客である。さいきんは女性向けのやたら過激なマンガ誌やBLコミックも置くようになったので昼下がりなんかは暇そうな主婦なんかがやってくることも増えてきた──中にはバイブレーターやローター、媚薬まがいのグッズを買っていくつわものもいるが、まぁよっぽど餓えてなければその手の奥様方とはお付き合いしたいとは思わないね。  そういうわけで、こんな女子学生(高校生なのか中学生なのかまだ確認していなかったな)が一人でやってくるのは結構めずらしい。もちろん普通の雑誌も売ってるので入店できないわけではないが。なにか目当てのものを探していたのか、たまたまフラリと入ってしまったのかは知らないが、今さら後の祭りである──人生で最大のミスだったことを後で後悔するかもしれない。後があれば。 何も言えなくなってしまった少女に、こんどは諭すように話しかける。 「君、名前は?学生でしょ。どこの学校だい。学生証を見せて」 「ちゃんと話してくれれば悪いようにはしないからさ。2度としないって一筆書いてくれれば今回は見逃してあげるよ」  もう、無実を証明するより早く解放されたい気持ちの方が大きくなってしまったのだろう、カバンの中から学生証を取り出してこちらに差し出す。 「水之江 澪──なんて読むんだい?──「みずのえ みお」か。K高校1年ね」  澪という少女はうつむいて無言のままうなずく。 「高校1年生がこういうモノを──ま、いまどき珍しくもないけど──使って、ひとりこっそりオナニーかい?」  濡れ衣である。あるいは本当にそういうモノを買いにきたのかもしれないけど、そこはプライヴァシーの問題だし、思春期の乙女に聞くのもわるいので、触れない。 「これ。ちょっと使って見せてくれれば、不問に付すだけじゃなくて僕からこれをプレゼントするよ」  そういってローターをパッケージから取り出す。ピンク色の小さなローター。バイブレーターの初歩の初歩。 「私、本当に盗ってないんです!ウソじゃないです!」  エロ展開をつきつけられてやっぱり抵抗する。そりゃそうだ。ここでおもむろにローター使ってオナニーしだしたら、それどんなエロマンガ?ってなるよな。 「澪ちゃん、──あえて名前で呼ぶ──いまさらそんなこと言ったって、モノはここにあるしちゃんと防犯カメラにも写ってるんだよ──これはウソである──」 「じゃあ、しょうがない。警察をここに呼んで、学校にも連絡をさせてもらうよ。アダルトグッズを万引きしようとして補導されたって噂がたったら学校には居づらくなるんじゃないかな。そこ、結構なお嬢様学校でしょう。場合によっては退学もありうるかなぁ・・・」  まったく、言ってることが典型的な悪人である。我ながら恥ずかしい。でも典型的ってことは、それなりに効果があるから典型的になったわけで免疫のない人には結構効くものだ。  澪ちゃんは顔を真っ赤にして、目には涙をためている。いま、真剣に悩んでいるんだろう。その様子は、自分が罠にはめているんじゃなければ、おもわず手を握ってなぐさめてあげたいくらいだ。でも、もちろんそんなことはしない。さらに一押し。ちょっと小声にして 「初めてじゃないんでしょう?ここには君と僕しかいないし誰も入ってこないから大丈夫だって。君みたいなかわいい子がちょっとエッチなことするのを見たいだけなんだ」 「君みたいな年頃の子にはよくあることだよ。ちょっと魔がさして、ちょっとよくないことをする。そしてちょっとおしおきされる」  チクっとしてすぐに済む予防注射かなにかのように、ちょっと我慢すればなにも問題無い、みたいなセリフ。「ちょっと」の選択の誤りが取り返しのつかない未来につながることもあるんだけどね、澪ちゃん。  さりげなく後ろにまわり、手に持ったローターを制服の胸の上にあてる。 「ひっ!」  一瞬びくっと身体をさせて、肩をふるわせて耐えている。 「大丈夫、大丈夫。すぐに済むからさ」  耳元で囁きながら、ローターを胸からおなか、腰を経由してスカートのプリーツ沿いに太ももに這わせる。そしていよいよ、スカートの中へ手を滑り込ませようとする。

【挿絵】母と娘の受難な日2

「駄目!いやですっ!やめてください!」  彼女は手でローターを持った俺の手を抑える。 「おとなしくしろ!!」  俺はちょっとドスのきいた声で脅す。ここまできたら押しの一手しかない。もう彼女の人生引き返し可能ポイントは過ぎてしまったのである。事務所に入る前に逃げ出すか、あくまで無実を主張して警察を呼ぶと言い張れば無事に帰れたかもしれない。今日のことは思い出したくないイヤな日のひとつということで青春の1ページを飾ったかもしれないが、もうその可能性は限りなくゼロである。いや、ゼロにしないと──ここで逃げられたら──俺がやばい。よくて強姦未遂、さらにいろいろ調べられたらボロボロと余罪を追求されそうだ。  とはいえ、彼女をいまレイプすることが目的ではない。目的は別にあるのだから、ここは可能な限り自主的にオナニーしてもらうことが望ましい。 ネコ撫で声に切り替えて囁く。 「澪ちゃん、大丈夫だから、ちょっと自分で持ってあそこにあててごらん。別に無理やりしようってわけじゃないんだよ。気持ちいいことだからさ」  そう言って、彼女の手にローターを握らせて、その上に手を添える。そしてゆっくりゆっくり制服のスカートの中に滑り込ませていく。パンティの上に達したあたりで、彼女の呼吸がちょっと早くなる。澪ちゃんが、今日、何色のパンティをはいているか見えないのが残念だ。見えたら俺の呼吸も早くなるかもしれないのに。はぁはぁ。  パンティの上からローターを押し当てさせながら、割れ目をクリトリスと間を往復させる。ぐっとこらえているが、声をあげそうになるのを我慢しているのがわかる。 「気持ちいいかい?気持ちいいだろう?みんなしていることだから別に恥ずかしいことじゃないよ。ほら、自分でもっと気持ちのいいところを探してごらん」  この手の娘はとにかく羞恥心を取り払ってやることが手っ取り早い。すでに「人前でオナニー」の一線を越えてしまったのだから、みんなやってる、とかよくあることだ、とか言って羞恥心のブレーキにオイルを塗って止まれなくしてあげる。 「とってもかわいいよ、澪ちゃん。そう、気持ちいいことしてる時がいちばん綺麗な表情になるんだよ」  年頃の女の子である、もちろんおだても忘れずに。 「じゃぁ、もうちょっと。あと5分くらい続けてみようか。もちろん気持ちよければずっと続けててもいいよ。ちょっと飲み物を取ってこよう」 瞳を潤ませて、それでも声をあげずに、澪ちゃんはスカートの中に手を入れてためらいがちにオナニーを続けている。俺は事務所の冷蔵庫の中からあらかじめグラスについでおいたオレンジジュースを取り出し持っていった。 「疲れたでしょ。どうぞ」 そういってジュースをすすめる。オナニーをしていた手を止めて、ジュースをコクコクと飲む。ちょっとホッとした顔をしてこちらを見る。やっと解放されそうだと思って安心したのだろう。 「無理いって悪かったね。でも、どう?実際気持ちよかったでしょ、それ」 「え・・・そんな、こと・・・」  彼女のパンティはたぶん、ぐっしょりとまではいかなくてもしっとりとは湿っているだろうな。  あと2分くらいかな。オナニーして息があがってるから効果的に効くはずだ。 「約束だから、そのローターは君にあげる。もしよければもっと気持ちよくなれる道具は店内にいっぱいあるから見ていくかい?」 「け・・・結構です。早く帰してください」 「大小さまざまいろんな形状のバイブやディルド、乳首やアナル用のグッズもある。見なかったかい?」 「そんなもの見てません!」 「そうかい。もちろん女性用だけじゃなく男性用のグッズもたくさんある。むしろそっちが大半だけどね。男性の場合は原則としていかにペニスを気持ちよく刺激するか、だから、実もふたもなく言えば、ペニスをいれる穴を売ってるんだね。オナホール。しってるでしょ?」 「し・・・知りま・・・知って・・・」  薬効あらわる。さきほど飲ませたジュースに中に薬を溶かしておいたわけだ。古典的。でも古典は何度も有効だったから(以下略)。飲んでもらった薬は弱い弱い自白剤のようなもの。単体では合法な薬を調合してあるもので、服用させる量さえ間違えなければ生命の危険はないし、後遺症もない。どうなるかというと、言われたことに逆らいにくくなる、思っていることをしゃべらずにはいられなくなる。その程度。コップ半分程度に溶かした量を飲んだだけなら1時間もすればもとに戻るだろう。でもその1時間を乗りこえられるかな、澪ちゃん。 さあ、ここからは怒濤の言葉責め。追い込みをかける悪徳営業マンのようにいかなければ。 「ふうん、知ってるんだ。オナホール。もしかして持ってるのかな」 「い・・・え、持っては・・・」 「でも見たことあるんでしょ。どんなものか知ってるってことは」 「女性の性器、ぶっちゃけマンコを型どったりアレンジしたオナニーグッズ。澪ちゃんの股間にもついてるよね、オナホール」 「私のは・・・、オナホールじゃありま・・・せん」 「一緒だよ。ペニスを出し入れして気持ちよくするための穴なんだから」 「違・・・います」 「澪ちゃん、オナホールがついてるんだ。いや、オナホールに澪ちゃんがついてるのかな」 「だから・・・違・・・」 「ところで、さっきからオナニーの手が止まってるんだけど。気持ちよかったんでしょ。じゃぁ続けなきゃ」 「はい・・・気持ちよかった・・・」 「ほら早く早く、自分の手で直接、澪ちゃんのオナホールを気持ちよくしてよ」 「あ・・・はい」  彼女は手をスカートの中に入れてパンティごしではなくじかにクリトリスやヴァギナを刺激しはじめる。薬の影響か、今度は声を出すのを我慢せずに小さな声であえぎ声をあげはじめた。 「どう?オナホールの具合は?気持ちいいかい」  オナニーで一生懸命で返事にならない。  さあ、たたみ込め。 「ほら、もっともっと!心の底からオナニーをするんだ!」 「君のオナホールを気持ちよくしてやれ!オナホールを気持ちよくするのが君の役目だ!君はオナホールの付属物にすぎない。ペニスを気持ちよくするのがオナホールなら君はそのオナホールを気持ちよくさせるためだけの存在だ!わかるか!?君は君についてるオナホール以下の存在だ!君の股間のオナホールがなければ君は存在価値が無いんだ!どうした!?もっとオナニーをしてやれ。オナホールに奉仕するんだ。気持ちよくするんだ!もっともっと!身も心もすべてそのオナホールに捧げるんだ!そうだ、君はいまオナホールを構成する一部分だ。オナホールが君なのだ!もう君は君でなくオナホールという存在だ!水之江澪はもう存在しなくなった。ここにあるのはひとつのオナホールだ。ペニスに貫かれ、突きまくられて、精液をそそぎ込まれるだけの性欲の処理具、それがオナホール、ここにあるもの!もっと続けろ!よりオナホールになるために!もっと!もっと!」  もう理屈も何もない、めちゃくちゃだ。でもこれでいい。考える間を与えずに言葉の洪水にさらし続けることで彼女の理性を押し流し、感覚だけが支配するようにする。  さて、俺がなんでこんな自己啓発セミナーのようなうさんくさいことをしているのか。もちろんこれが目的ではない。彼女の自発的な──薬物の援護があるにせよ──言葉が必要だからだ。これから行うちょっとしたイベントのために。  唐突なことを言ってしまうと、これから行うのは魔術の儀式だ。おっと、うさんくささ倍増だが本当なのだから仕方がない。海外のネットオークションで興味本位で落札した中世の魔術書。ラテン語で書かれていてさっぱり読めなかったが、その書物について書かれた英語の概説書の中の一文で俺の興味をいたくひいたのは──「状態変化」──の魔術だった。物質を他の物質に変える錬金術のバリエーションだが、変化するのは人間そのものだという。これはすごい。興味のない輩には何がすごいのか理解できないだろうが、俺はその記述をみたときに気が遠くなりそうなほど興奮したよ。もちろん制約も多く、準備も大変だ。何より魔術を行う方法は書かれているが一度も成功したことはないと書かれてもいた──他に成功した魔術というものがあるのかはおいといて──。それでも虚仮の一念でラテン語の勉強をし、原本の記述を逐一解読していった。魔法陣の描き方、唱える呪文、状態変化の本質・・・、問題だったのは魔法陣を描くための塗料に「自ら光を放つ重き水」を使う、とあることだった。これが何なのか三日三晩──短いな──悩み調べまくってようやくたどりつたのはトリチウムだ。三重水素の放射性物質でほんのり発光する。自然界に微量存在するが発見されたのは20世紀にはいってからだ。この本が書かれた中世には名前もなければ生成する方法もなかったはずだから、水を満月の光にさらそうが、発光する昆虫の体液を使おうが、処女のいやらしい液体を使おうが魔術が成功するはずがなかったのだ。いまだって入手はかなり困難なシロモノだが、それ自体が高価な貴重品というわけではないから、いろんな手を使ってかき集めた。  そして幾多の困難を乗りこえ初めて魔術を使用したのはちょうど一年前。失敗してもいいようにホームレスのおじさんにお金をわたして協力してもらった──非道いな──。トリチウムで描いた魔法陣の中に被変化物質──人間だ──をいれて、長たらしい呪文を唱えて、そして、変化するものを自ら言葉にして発しないといけない──これがなかなかの難問である。自ら何かになりたいというヘンタイさんはいいとして──ただし変化できるのは無機物だけだ──セリフの棒読みではダメ、本人が本心でそう思って言葉にしないと魔術が発効しないのである。結局、この時は浴びるほど酒を飲ませて酩酊させたところで、言葉巧みに誘導して「俺はなぁ、ぜんぶ酒でできてるんだ!・・・ヒック」という言質を引き出した。  見事、魔術は成功してホームレスのおじさんは魔法陣の中で酒──なんの酒かは知らない。とても飲みたいとは思わなかった──に変化して、液体だから一部は服に染み込んで残りは流れ出してしまった。ちなみに元に戻す魔術も対で存在するが変化した物質をひとかけらも残さずに魔法陣の中に入れた状態で行わないと術者に災厄がふりかかる、とあったのでその酒は雑巾でふきとって捨てた。ごめんな、おじさん。  それから何度か試行錯誤を重ねた結果、薬物で対象者の心理をある程度コントロールするのは問題ないことがわかったので、自家製自白剤を使うようになった。もともと俺がしたかったのは、女の子をオモチャにして遊ぶことだったのである。いや、バービー人形とかポケモンとかそういうオモチャではない。大人のオモチャ。エロ玩具。欲望のはけ口。悲しきオナニーグッズ。  本編に戻ろう。澪ちゃんは薬の影響と、俺の言葉責めと、激しいオナニー継続中で意識朦朧だ。あと20分もしたら薬効もかなり薄れてくるだろうから、すみやかに魔術を執り行おう。  既に彼女が座っているイスはあらかじめ描かれた魔法陣の中央に置いてあるのだからステージはできている。俺は彼女の目をみつめながら口の中で暗記してある呪文をブツブツと唱え始める。魔法陣の発光が少し強くなり描かれている文様を浮かび上がらせ、敏感なものなら部屋の空気が硬質な感じに変化しつつあるのに気づいただろう。 「澪、澪、聞こえているか?そうだ、そのままオナニーを続けろ。気持ちいいか?何度イった?オナホールになることは気持ちいいだろう?何度も何度もずっと繰り返しイき続けるだけの存在。君はペニスを受け入れて奉仕することだけに価値がある、欲望とザーメンにその中を満たされ続ける精液袋になり果てた。オナホールになった気分はどうだ、澪?」  彼女の意識の中ではすでに自分がオナホールでオナホールを気持ちよくするためにオナニーしているヒトの部分はそのオナホールの一部、オナホールの機能にすぎなくなっている。あとはそのことを自ら宣言すれば魔術は成就する。 「答えろ、澪」 「はい・・・、気持ちいいです。オナホール、気持ちいい・・・」 「オナホールとは何だ?どこにある?」 「ここ・・・ここに・・・これがオナホールです。わたしは・・・わたしが・・・」 「きみはオナホールなのか?水之江澪というのはオナホールなんだな?」 「あ・・・気持ちいい・・・もっと、もっと気持ちよく・・・オナホールを気持ちよくして・・・」 「もっと気持ちよくなりたければ、答えるんだ。さらに、さらに、まんこの先から頭のてっぺんまでペニスに貫かれ、カラダの中を肉棒で満たされ、熱くドロドロの精液をそそぎ込まれる快楽のためだけの物体になりはてることを望むなら、さあ答えろ!澪、君はなんだ!」 「わたしは・・・、わたしはオナホール!オナホールです!」  実際、魔術というものは閃光が光ったり、天からなにか降り注いできたり、部屋がスモークで満たされたりという派手な演出はない。澪の宣言で魔術が稼働した瞬間、一瞬時間がとまり、空間がズレたような気がするのだけが唯一の体感──コンマ何秒かとんでしまったビデオを見せられた気分──だ。だが、魔術は行われたのだ。澪が座っていたイスには澪の制服だけが中身を失った状態でくずおれ残っている。よく見ると服だけではない膨らみがスカートの中にあることがわかる。スカートをめくりあげるとピンク色のかわいいパンティが目に入る。澪ちゃんのパンティはピンク色だったか。ちょっと興奮してきたな。はぁはぁ。  ピンク色のパンティの股間部分はぐっしょり湿って色が変わっている。そりゃあれだけオナニーすればいろいろ分泌されただろうな。湿ったパンティの布越しにぴったり貼りついた澪ちゃんの割れ目が浮かび上がって見える。パンティ越しの割れ目ってのはどうしてこんなにエロいんだろう。そのまま何時間でも眺めていたい気もしたが、そうもいかない。パンティの中に入っていたのは本物そっくりの割れ目をもった、奥行き15cmくらいで片手で握れそうなほどの直径の円筒系のピンク色のツヤツヤした物体。そう、何を隠そう──何も隠さないが──これこそ正真正銘のオナホールである。澪ちゃんはこうして念願かなって──俺の念願だが──本物の、シリコーンゴム製の、オナニーグッズである、オナホールに変化してしまった。何段かのうねりのある本体の先にリアルな割れ目が形成されているのは澪ちゃんだったころの割れ目そのままだろう。反対側の先には──このオナホールは先が貫通していない非貫通タイプだ──わずかに顔のようなモールドがあってよくみると澪ちゃんの面影が無くもない、が、しょせんはゴムの凹凸にすぎない。きっとオナホールになるときにちょっとだけ人間としての自意識が残っていたのかもしれない。でも、こうなるとオナホールに顔のなごりがくっついているのは滑稽でしかない。残念だったね、澪ちゃん。  さっきからオナホールに向かって澪ちゃん澪ちゃんと呼んでいるが、オナホールはオナホールであってほんとは名前なんかないし、必要ない。こうして名実ともにオナホールになってしまった以上、なんて呼ぼうが勝手なのだが、さっきまで澪ちゃんと呼んでいた少女の性器と同じ形状の割れ目をもっているので便宜上、澪ちゃんと呼んでいる。ご了承ねがいたい。  念願のオナホールが手には入った以上、さっそく試してみたいのはヤマヤマなれど魔術の行使は見た目以上に精神力を消耗するので、実のところ、ちょっと萎えている。それに中身のなくなった制服やカバンなんかを片づけておかないといけない。カバンはともかくとして、女子高生の制服だけ──それもオナニーで湿った下着付き──おいてあったら変質者扱いされかねない。基本的にこの店長室には自分しか入ってこないし、となりの事務所にもバイトの交代時くらいしか人は入ってこないから、そんなに心配はいらないのだけど。なるほどオナホールを手に入れる度に制服や私服が残ってしまうのは問題だ。オナホール自体は──ここはアダルトグッズも売ってる店なのだから──サンプル品とでもいえばあやしまれないが、消えた女の子の服があったらどう考えてもヤバイ。そのあたりも魔術でなんとかできたら苦労しないのにな。  澪ちゃんのカバンを片づけようとしていると中にあったパスケースにはさんである1枚の写真が目についた。入学式の時の写真だろう、校門のところに緊張気味の表情の制服姿で立っている澪ちゃんと、そのとなりにフォーマルなワンピース姿で微笑んでいる女性。澪ちゃんの母親だろう。高校生の母親だからどう考えても30は越えているはずだが、写真で見る限りは20代前半といっても通用しそうなほど綺麗である。写真に写っている母親を見ているうちにひとつのアイデアがムクムクと湧いてきて、股間の息子の方もムクムクと元気になってきた。まだ制服の上に置かれたままになっていたオナホールに向けてこう言った。 「澪ちゃん、もうすぐお母さんに会わせてあげるね。きっとよろこんでくれるよ」 --- 「水之江澪さんのご家族の方ですか?わたくし、N町のY書店という店のものですが、実は娘さんが当店で・・・」  澪ちゃんの自宅に電話すると目当ての母親らしき人物が電話にでたので、ことのあらましを告げて来店してほしい旨を告げる。  30分もしないうちに店の前に1台のBMWが止まり、運転席から光沢のある紺色のワンピースをきた女性が下りてきた。

【挿絵】母と娘の受難な日3

「水之江と申しますが、店長さんをお願いします」  店内に入ってきた女性は、レジにつかつかと歩いてきて、そう言った。 「店長、お客様です」  バイトの子が事務所に入ってきて告げた。きた!俺は内心の興奮を抑えながら「すぐ行く」と言ってバイトの子にうなづいてみせる。レジの前に立っている女性は、なるほど澪ちゃんと面影が似ている、というか澪ちゃんが母親に似ている、といった方が正しいだろう。 「店長のY本と申します」  そう言って名刺を差し出す。 「お話は事務所の方で・・・」  事務所のドアを開け、女性を中に招き入れる。そして店長室の澪ちゃんが座っていた同じイスを勧める。もちろん制服やカバンは片づけてあるし、オナホールもそこにはない。 「あの・・・澪が万引きをしたって、電話で伺いましたが本当なんですか?」  信じられない、といった表情で話しを切り出してきた。 「残念ながら本当です。会計をしていない商品がカバンの中にありましたし、防犯カメラにも写っています」 「母親の私が言うのもなんですけど、澪は真面目な子だし、お小遣いにも不自由させてはおりません。何かの間違いじゃないでしょうか」 「仕方がないですね。ちょっとお待ちください」 やれやれ、といった風を演じながら俺は店長室を一旦出る。こういうのは焦らした方があれこれ余計をことを考えて術中にハメやすくなる。ぷぷぷ、ハメてやるだって。今に母娘そろって俺のペニス専用のオモチャのしてハメまくってやるぞ。取り澄ました表情をしてるのも今のうちだ。そんなことを考えつつも、一方ですっかり計算通りことが運ぶように慎重に段取りを進める。 「おまたせしました」  手にカバンとトレイをもって店長室に戻る。カバンを机の上に置き、トレイの上のジュースとお茶うけもその脇に置く。 「よろしければどうぞ」 飲み物を示しながら勧める。普通はこんなシーンでドリンクでもないだろう。だが、これを飲むか飲まないかではこれからの難易度が天と地ほども違ってくる。もちろん先ほど澪ちゃんに飲ませたものと同じ薬が溶かし込んである。大人なので若干多めに。さらに部屋のエアコンの温度を高めにしてちょっと暑苦しいくらいにして、喉が渇くような環境に設定した。  本日の第2ステージだ。 「あの・・・澪はどこなんですか?」 「本人がいては話しづらいこともありますので、別のところにいてもらっています。さて・・・」  俺はカバンのファスナーを開け、中から先ほどでっち上げの具につかった、そして澪ちゃんにオナニーさせたローターを取り出した。 「これなんですが」  彼女はそれを見るとすぐに何か理解したのだろう。険しい表情をしながら耳がちょっと赤くなった。 「なんですか、これは」  これはローターです。これで澪ちゃんにオナニーをしてもらいました。俺はそう言いたかったが、そういう答えを望んでいるわけではないだろう。 「娘さんが万引きしたのが、これなんです」 そう聞いて、始めてここがちょっと怪しい系の書店であることを理解したのだろう。そして娘がアダルトグッズを万引きしたという事実をどう解釈していいのか困惑しているのがありありとわかる。娘を信じたい気持ちと、ひょっとしてという気持ちがないまぜになって何を言っていいのか言葉が出てこないに違いない。 「これ・・・どういうものかご存じですよね?まあ、あんまり女の子が店頭で買うようなものではないかもしれない。でも、恥ずかしくて買えないものだから、ついカバンにいれてこっそり盗ろうとした。そういうあたりじゃないかなあと思いますよ」 「・・・・・・」 「素直に認めて謝ってくれれば、こちらとしても今回は大目にみようかと、そう思っていたのですが、どうしても認めないし、カバンに入っていたのは事実だし、困ってしまいましてねぇ」 「・・・・・・」 「そういう訳で、親御さんにお越しいただいたわけです。学校や警察にはまだ何も伝えてませんので、できれば穏便にすませたいものです」 「あの・・・澪が本当にこんなものを・・・、信じられないのですが」  そりゃそうだろう、真面目だと思っていた自分の娘がローターを万引きしたなんていきなり告げられたら、とりあえず信じない。実際、万引きなんてしてないしね。でも、その真面目な自慢の娘さんはオナホールになっちゃたよ。「自分はオナホールです!」って言って。世の中わかんないものだよねぇ?  信じる信じない論争はここらで打ち切らないと埒があかない。 「お母さん!あなたまでそんなことを言うのですか!実際に証拠があるのに否定したってどうにもなりませんよ。子が子なら、親も親だ!」  いきなり強気モードに切り替える。 「ひとこと謝ってもらえばいいと思っていたが、これではどうしようもない。警察に被害届けをだして、学校にも報告します。よろしいですね!」 「すみません、すみません。動転してしまってどうしていいものかわからなくなってしまいました。娘と話しをさせてもらえませんか。私から事情を問いただします」  かわいそうに、こういう交渉は苦手なのだろう。下手に出だしたのは俺にとってよい進展具合だ。 「娘さんに何を聞くというのですか。本当のことを喋るとは限りませんが」  本当のことどころかオナホールはしゃべりませんよ、奥さん。 「とにかくお願いします。何とかしますから・・・」  ふぅー、っとわざとらしくため息をつき軽く首を横にふる。そして自分の分のジュースをちょっと飲む──もちろんこっちはただのジュースだ。 「わかりました。娘さんを連れてきます。疲れたでしょう。どうぞ」  自分のジュースをコースターの上に戻して、彼女にもまた、勧める。話しが一段落した雰囲気で、ちょっと間があった。部屋の温度もかなり高くなっているので喉も渇いてきたのだろう。彼女はジュースを手に取りストローでそれを飲み始めた。  あーあ、飲んじゃった。さっきの話しぶりから彼女も強引に押しまくられると受け身一方になるに違いない。やはりその手でいくか。薬がきき始めるまで、もう数分かかるだろうからその間、澪ちゃんのお母さんを観察する。実物を目の前にみても30代にはみえない。26、7って言われればそのまま信用するだろう。肩口までのばした髪はかるくウェーブしてきれいなブラウンのヘアカラー、化粧は控えめだが薄いピンク色のリップをした唇はなんとも柔らかそうでおいしそう。おっぱいはそれほど大きな方ではなさそうだが細身のウエストを強調する服装とあいまってなかなか存在感をはなっている・・・。 「あの・・・。どうしましたか?」  おっと、いけない。ついつい見とれてしまった。  俺はしばらくそのまま何か考えているようなふりをしながら、数分の時間がすぎるにまかせた。うむ、そろそろいい頃合いだ。始めましょうか。  最初にローターを取り出したまま机の上に置いたままの澪ちゃんのカバンをまた手に取り、今度はもうちょっと大きな透明なプラスチックのパッケージをとりだしてラベルを上にして彼女の前に置いた。 「これは・・・?もしかしてこれも澪が万引きしたものですか?」 「・・・・・・」 「あの・・・?」 「澪さんをお連れしました」 「は?おっしゃる意味がわからないんですが・・・」 「娘さんと話しがしたいとおっしゃるから、澪さんをお連れしたのです。ここに」 「あの・・・これは・・・その、男性の方が、その、何というか・・・」 「はい、これは男性がオナニーに使うオナホールです」  彼女は困ったような怒ったような顔をしながら、頬を赤くしている。からかわれていると思っているのだろう。こういうときは事実を教えてやるのが一番てっとりばやい。 「これを見てください」  そう言って、俺はパッケージに貼ってあるラベルを指さした。それは澪ちゃんの学生証をコピーしたものだ。他のオナホールと間違えないように──間違えないだろうが──商品ラベル替わりに貼っておいたのだ。 「これは・・・澪の学生証ですか?何でこんなものが貼ってあるのです」 「これが澪ちゃんだからです。身分証、いや商品ラベルみたいなものですね。まだ、商品じゃありませんが」 「これが・・・澪?」  彼女はオナホールの入ったパッケージをどうしてよいのかわからないような目でみている。パッケージは全面透明なプラスチックだから中にはいっているオナホールはどの角度からでも見ることができる。 「見覚えがありませんか?このまんこ。娘さんのまんこでしょ」  いきなり「まんこ」なんて言葉が飛び出したものだからどぎまぎしている。だいたい母親だからって娘のまんこの形を知ってるわけないだろう、普通は。 「手にとって見てみますか。手触りとか、色ツヤとか。なかなかいいオナホールですよ。澪ちゃんは」  パッケージを開封してオナホールを中から取り出す。確かに、外側は適度な張りがありながらヴァギナ部分はぷにぷにとして、それでいてベトつかず指でさわっていてもいい素材でできているのがわかる。ペニスをいれたらさぞ気持ちいいだろうな。取り出したオナホールを澪ちゃんの母親に手渡そうとすると、彼女は一瞬イヤそうな顔をしたが仕方ないという風に手にのせた。 「たしかのこの学生証は澪のですし、カバンもそうです。でもそれとこのオナ・・・オナホールとどういう関係があるのでしょうか? 万引きという話しは嘘なのですか?」 「あなたも分からない人だな。あなたがいま、手にしているオナホールが澪ちゃんなんですよ。そのオナホールが澪ちゃんそのものです。あなたの娘さんは、男性がオナニーに使う、ペニスを突っ込んで射精するための、ゴムのオモチャになったんです。さっき、ここで!」  普通はこんなこと言われたら、キチガイだと思われるな。100歩ゆずって善意の解釈をしてくれれば何かの比喩表現だと受け取ってくれるかもしれない。でも、彼女はさっき知らずに飲んだ薬のせいで、他人の言葉に抵抗しづらくなっている。強く断言されて何度も何度も繰り返し言われると、徐々に常識や自分の考えが押しのけられて、相手の言葉を信用しそうになってしまう。そしてちょっとでも信じてしまうと、今度はその信じたことを口に出して言うことを止められない。なに、100パーセント信じさせる必要なんてないわけで。そんなことはありえないけれど、ひょっとして、もしかして、そんなことがありえたら、どうなってしまうんだろうっていう考えが彼女の認識に取り憑いてしまえばこっちのもの。まっ白い液体に黒いインクを垂らしたように、二度と元には戻らない。あなたは、それがあり得ると考えましたね?あり得ると考えられることなら、可能性の問題だけで、いつか必ずあるんです。そして今、ここで、それはあるのです。黒いインクをどんどん垂らしていけばいい。さて、黒インクは彼女のココロに落ちただろうか。 「澪さんは自分で、自分のことをオナホールだと認めました。だからこのとおり、ここに正真正銘のオナホールとしての姿でいるんです。なにか矛盾がありますか?」 「でも・・・、人間がオナホールだなんてそんなことが・・・」 「なにかおかしいですか?人間だってオナホールだってこの世界に存在する物質にかわりはない。このプラスチックだって元々は石油だった。石油は昔々は生物だったんだ。ならば澪さんがこのゴムの固まりになったって不思議はない。しかも彼女自信が自分はオナホールだと言ったんです!むしろこのオナホールこそが彼女本来の姿だったんです!」  すごい詭弁だ。言ってる方が恥ずかしくなる。 「どうあっても認めないなら仕方がない。これが娘さんじゃないというなら、こうしましょう」  俺は机の引き出しから事務用カッターナイフをとりだして。チキチキっと刃を繰り出した。 「な!何をするんです」  いきなり刃物を取り出したのでビックリしたのだろう。 「このオナホールを切り刻むのです。これが澪さんじゃないならバラバラにしたって何の問題もないでしょう。・・・ただし、後から澪さんだったって気づいても、バラバラのゴム片にしてからでは遅いですよ」  カッターナイフの刃をオナホールに当てる、ふりをする──そんなことはもったいないからしない──。 「あ!やめてください!」  効果テキメン。 「なんでですか。これはただのオナホールなんでしょう?決して、あなたの、娘である、澪さんのオナホールになった姿、ではないんでしょう?ならばここでまっぷたつに切り裂いてしまってもかまわないはずだ。違いますか?」 「そ・・・それは・・・」 「あなたは分かっているはずだ。あなたの娘なのだから。オナホールになっていても、娘には違いない。これは、あなたが、あなたの子宮から産み落としたオナホールです。このオナホールはあなたの一部なのです」  すごいなぁ。オナホールを出産する女だって。男の子だったらなにを産み落とすんだろ?張り型か? 「認めてあげてください、これは澪さんなのです。オナホールになったからって娘であることを否定されてはかわいそうですよ。むしろ、こんなに立派なオナホールになれたことを褒めてあげてください」  うつむいて、口の中でぶつぶつと「でも・・・」とか「もしかして・・・」とかつぶやいている。もう、認識はグラグラになっている頃合いだろう。俺は机の中から、今度は数枚の写真を取り出した。 「今日、ここであったことです」  そう言って写真を机に並べる。この部屋の隅に設置してある監視カメラ──この部屋には金庫も設置してあるので当然防犯カメラもある──の映像を何枚かプリントアウトしたもので、澪ちゃんのうなだれて座っている姿、オナニーしている姿などが写っている。そして最後の一枚はイスの上の空っぽの制服の上においてあるオナホール──スカートの中からとりだした後で俺が置いたものだ──が写っている。魔術が発動している瞬間のものは無いが──そこはカメラには写らないのだ──時系列的に見れば、澪ちゃんがオナホールに変化した連続シーンということになる。もちろん、なんの証拠にもならないし疑えばいくらでも疑えるものだが──。  もう相当にこれまでの常識と、自分の感覚が揺らいでいる状態である。そして目の前にあるオナホールと写真に写っているオナホールは同じものに見えるのだ。 「あ・・・あ・・・、澪?澪なの?」 「やっと分かってもらえましたか。このオナホールはあなたの娘ですよ」 「そんな・・・そんなどうして・・・」 「本人がオナホールになりたがった、いや、すでにオナホールなんだと気づいたからです。あるべき姿になっただけですよ」 「澪、澪。返事をして、澪」  オナホールを握りしめて、見つめながら話しかける母親。このシーンだけ見せられたら、どんなお笑いコントなんだと思うような滑稽な場面。吹き出しそうになるのをこらえながら、母親の方に手を回す。 「お母さん、それはオナホールなんです。いくら話しかけても返事はしませんよ。オナホールはただひとつの目的のためだけにあるのです」 「目的・・・」 「このホールにペニスを挿入することです。男の欲望をこの中に放出することです」 「いや!そんなこと。澪はそんなことはしません!」 「オナホールはオナホールとして使われてこそ価値がある。ゴムが裂けるほど激しく突きまくられ、あふれ出るほどの精液をそそぎ込まれてこそ、本望だ。そう思いませんか」 「そんなこと!澪を返してください。連れて帰ります!」 「このオナホールを持って帰ってどうするのです。神棚にでも飾りますか?たしかにご神体に見えなくもない」  くっくっくと笑いながら、内心では、さあここから正念場だと気合いを入れ直す。 「このオナホールはお渡しできません」  冷然と言い放つ。 「なんですって?澪を返してください!」 「これは私のオナホールです。ほら、この通り、これはどこから見てもただのオナホールだ」  さっきまで、あれほどオナホール=娘、だと言っておきながら手のひらを返したような物言い。 「私はまだ、このオナホールを試していないんですよ。今晩は一晩中、このオナホールを犯しまくろうかと思ってワクワクしてるんです。想像しただけで、ほら、このとおり私のおちんちんははちきれそうですよ」  下品だなぁ。でもここからは下品、下品。この下品を彼女に伝染させないといけない。 「このオナホールはさぞかし気持ちよいでしょうね。なにしろあなたの娘ですから。あなたとヤってるところを想像しながら何発でも発射しちゃいますよ。どうですか?あなたもご一緒しますか?」 「馬鹿なことを言わないでください!澪を返して!」 「わたしのオナホールを、あなたが奪っていい権利はありませんよ。ああ、それともこういうのはどうでしょう。このオナホールをパッケージに詰め直して、商品として売るんです。どこの誰ともしれない男がこのオナホールを買っていって、何度も何度もオナニーする。知らない男の精液を何度も何度もそそぎ込まれるんです。そのうち飽きてしまったらゴミ箱に捨てられるかもしれない。でも、それもまたオナホールの運命なんです」 「やめて!やめてちょうだい!」 だいぶ、取り乱してるなあ。ちょっと揺さぶってみるか。 「実は、オナホールから人間に戻ることもできるんですよ」 「な、なんですって!?」 「24時間以内に、ここで、あることをすればね。もちろんそのオナホール本体も必要だ」 「じ、じゃぁ、戻してください!お願いします!」 「いやだね。せっかくのレアオナホールを手放すなんてもったいなさすぎる」 「あの・・・お金なら、お金ならある程度なら払えます」  うーん、そういうことじゃないんだよね。それじゃ恐喝だよ。 「お母さん、そういう教育は子供によくありませんよ。テレビのCMで見ませんでしたか?──お金で買えない価値がある──とかなんとか。あ、カード払いにしろって言ってるんじゃないですよ」 「つまり、こういうことです。穴があったら入れたくなるのは男のサガ。フェチ魂をゆさぶるものは大枚払ってでも手に入れる。一度手に入れたモノは決して手放さない。わかります?世の中いろんな種類の女の人に欲情する男がいる一方で女の人以外にも欲情する男もいる。「人」以外に欲情する男もいる。いろんな種類のモノに対して欲情するんですよ。そしてここに女の人が人以外のモノになったモノに欲情する男がいる。そういうことです」 「へ・・・ヘンタイね。汚らわしい」 「しかし、哀れお嬢さんはオナホールというモノになり果てて、そのヘンタイの手の内にある。そして遠からずヘンタイの手の内からヘンタイの股間に移動することになるでしょう。そしてヘンタイのペニスがお嬢さんのオナホールを・・・」 「わかったわ!もう、やめて・・・。では・・・、どうすればいいの?」 「ああ、物わかりのよい方だ。では、とりあえずあなたに替わりになってもらいましょう」 「わたしが・・・わたしがカラダを許せば、澪は元にもどしてもらえるのね?」 「少し、勘違いしているようだ。私は普通の女性には興味がない。このオナホールを見てわからないかな?」 「ま、まさか・・・!」 「そう、まさか。世の中は「まさか」だらけです。まさか自分の娘が万引きをしたと電話で告げられ、まさか駆けつけてみれば娘はオナホールになりはてて、まさか自分がその身代わりになることを要求されるとは。次のまさか、は何でしょうね?」 「いや、いやよ、そんなこと。冗談じゃないわ」 「いやなら結構。私はこっちのオナホールで十分満足です。たしかこのオナホール、澪とかいいましたっけ。明日も明後日もハメまくって一ヶ月くらいしたら、精液に漬け込んだ瓶詰めにでもしてお送りしましょうか?」 「澪・・・。わたしが言うとおりにしたら澪はかならず元に戻してくれるのね?」 「もちろん。お約束しますよ。あなたもご一緒に」 「・・・わかったわ」  ふぅ。面白くなってきたぞ。あ、もちろん元に戻すってのは嘘。24時間以内に解除の術を行えば元に戻るってのは本当だけど、そんなこと、するわけないじゃん。もったいない。 「わたしはどうすればいいのかしら」 「簡単ですよ。ココロからそのモノになりたい、いやそのモノであるって言葉にして言ってもらえばいいだけです」 「・・・!なりたいって、オナ・・・オナホールに?そんなこと思えるわけないでしょう!」 「できなければ結構です、この話しは無かったことにします。澪さんはそれはもう心の底から自分はオナホールであると叫んでましたよ。娘がオナホールなら母親もオナホールじゃないのかい?え?」  のんびりやってたら日が暮れてしまう。もう多少強引でも一気呵成に進めてしまおう。俺は彼女の背後に回って肩から背中、腰のあたりへと手で撫で回すように感触を楽しみながら耳元に囁きかける。 「それともこっちのオナホールは使いすぎでユルユルなのかな。娘の締まったオナホールと並べられたら恥ずかしくてオナホールなんかになれないかい?」  そういって腰に回した手を太ももへ這わせ、ワンピースのスカートの中へ滑り込ませる。彼女の方はグっとこらえているのか無言のまま。スカートの裏地のツルツルした感触を楽しみながらストッキングとパンティに包まれた彼女の股間へ指先をのばす。 「ここがお母さんのオナホール・・・。ふふふ、それじゃちょっとあんまりな名前だな。名前はなんていうだい?澪さんのお母さん?」 「・・・洋子・・・です。あっ」 水之江洋子か。ちょうど俺が彼女の股間を指でなぞりあげたので、声をあげた。 「洋子のオナホールはもうぐちょぐちょだな。いつでもペニスを挿入可能。淫乱オナホールだな、ちゃんと締め付けてくれるのかいこのホール?」 「淫乱なんかじゃ・・・ありません。あっあっ」 パンティ越しに指を軽く入れるだけで、その度に声をあげ、くちゅくちゅと音をたてて吸いついてきそうなまんこである。いま、挿入しようとすれば簡単にできるだろうが、そんなことのためにここまで苦労したのではない。このオナホールもなかなかすて難いところだが、やはり当初の予定通りに進めていこう。  パンティ越しにまんこを責め続けている手はそのままにもう一方の手は下腹部から胸の方へ滑らせる。片手からわずかにはみ出しそうなサイズの乳房は服の上からでもきれいなシルエットが見てわかる。こうして手で触って、直接堪能しても見たとおりかそれ以上のバランスのよい綺麗なスタイルをしている。これで母親だというのが信じられないくらいだ。だから、こそ。 「洋子さん。洋子さんはオナホールにならなくていいよ」 「え・・・?じゃあ、澪は・・・?」 「オナホールには、ならなくていいって言ったんだよ。洋子さんにはこれになってもらう」  そういって俺は机の引き出しから──ほんとに準備万端である──透明なビニール袋に入ったものを取り出した。 「・・・?」  やはりなんだかわからないらしい。そりゃ、たいていの女性は名前は聞いたことはあっても実物を見たことはないだろう。俺はビニール袋を開封し、中身を取り出すと折りたたまれているそれを広げながら机の上に置いた。大の字になったそれは手足と頭のようなものがついたビニールの人形、いわゆるダッチワイフである。見たことがなければイメージすることもできないので変化させるのは困難になる。だから今、わざわざ実物を目の前で見せつけて強烈な印象を与えるようにしたわけだ。 「ダッチワイフだよ。知ってるだろう。オナホールがおまんこだけのオナニーグッズならダッチワイフは全身をつかってオナニーに供するんだ。ま、ふつうはもっぱら股間のホールを使うんだがね」  ダッチワイフレクチャー終わり。本当なら空気を入れて膨らませるといいんだが、さすがに今それをやるのは手間すぎる。  一度は解放されるのかと思って輝いた洋子の目は、さらなる屈辱に打ちのめされているようだ。オナホールにされるのとダッチワイフのされるのではどっちがどれだけ屈辱なのか、これはもう個人の嗜好の問題なのであえて問わない。 「洋子さんの綺麗なスタイルを見ているとオナホールよりこっちのほうが似合うと思うんだよねぇ。もちろんダッチワイフになってくれれば、澪ちゃんには手をつけないし、二人とも後で戻してあげる」  前半は本当だが、後半は嘘だ。本当というのは綺麗なスタイルだからこそ、寸胴で不格好なダッチワイフに、綺麗な顔をビニールにプリントされた間抜けな顔に変えてやりたいのである。状態変化萌えでありつつギャップ萌え。難儀な萌えに捕まったものだ。同情しよう。でもその前にダッチワイフになってくれ。  一度は娘のためにオナホールになることを決意したのだから、それはダッチワイフに変わったところでそんなに違いはない、そう考えたのか、単なる諦めなのか、拒絶の意志をしめすことも無く目の前に広げられたダッチワイフを無表情に見つめている。あるいは自分がそれになる姿を想像しているのかもしれない。では、ちょっと手伝ってやるとするか。 「ダッチワイフになる気持ちにはなれたかい?」 「なあに、そんなに難しいことじゃない。今までだってそうだったんだから・・・」 「・・・?わたしは・・・そんなことは」  おやおや、まだ抵抗する。 「こんなに具合のいいオナホールを持って──言いながら片手でスカートの上から股間をまさぐる──、こんなにそそるおっぱいをして──もう片方の手で胸を揉む──、こんなにいやらしい唇をしているんだから──胸を揉んでいた手を口元にもっていって指先で唇を撫で回す──、今まで君がつきあってきた男どもはみんな君のことを最高のダッチワイフだと思ってきたんだよ。抱きつき、キスをして、胸を揉み、フェラチオをさせて、ペニスを挿入し、思うさま腰を使い、その中に射精する。それがダッチワイフじゃなくて何なんだい?今まで君はダッチワイフとして生きてきた。だからこれからもダッチワイフなんだ。ダッチワイフになるんじゃない、すでにダッチワイフなんだ。使うときだけ空気をいれて膨らませるビニール人形。ペニスをつっこみ精液をぶちまけたいときだけ使う性欲処理の玩具、それが君だ、洋子」  世のフェミニストに聞かれたら撲殺されそうなセリフをはきつつ、さらなるアイテムを投入する。ヴァギナに挿入する部分がパール状でぐりんぐりんうねりながら伸び縮みもする、バイブレーター。クリトリスを刺激するバイブも生えてるよ。  洋子の正面にしゃがみこみ、おもむろにスカートをめくりあげる。もう抵抗らしい抵抗はせずに恥ずかしそうに顔をうつむかせているだけだ。なすがまま。まさにダッチワイフ。  イスに座らせたままストッキングを脱がせるのはことなので、さきほどのカッターナイフで肌を傷つけないように慎重にストッキングの股間のところだけを縦に切り取り、パンティを露出させる。彼女のパンティは光沢のあるシルバーグレーでこれはこれで悪くない。バイブレーターのスイッチをオンにすると、ウィーンというモーター音とともにペニスを模した部分がうねりながら振動を開始する。  バイブレーターをパンティの上から押し当てると、彼女は「ああっ」という声をあげて身悶えする。 「ダッチワイフ洋子さん、こんにちは。僕はバイブレーターのクリスタルボーイです。同じアダルトグッズ同士なかよくしてください」  クリスタルボーイというのはこのバイブレーターの商品名だ。俺の名前ではない。 「さあ、彼が君のオナホールの中に入りたがっているぞ?もちろん入れてやるんだろう?ダッチワイフなんだから当然だよな?」  バイブレーターをパンティの上からぐいんぐいんと押しつけ、こねくり回す。このままパンティの上からでも挿入できそうなくらい洋子の股間はぐっしょり湿ってやわらかい。否とも応とも言わずにはぁはぁと荒い息をして感じている洋子。バイブレーターの先をすっとパンティの脇から中へ滑り込ませ、そのまま彼女の性器をなぞるように動かしていく。しばらくそのまま焦らすようにクリトリスと膣穴の周りを刺激し続ける。 「ホールの入り口でお待ちかねだぞ。どうして欲しい?どうしたいんだ?ダッチワイフならどうするんだ?」  どれだけ強引に誘導しようと、自分の意思──けっこう怪しいが──で決定していると思わせ続けないといけないのがまどろっこしい。そうして最後に自意識の叫びを発しないと魔術が有効にならない。  バイブレーターを膣穴の入り口に擦りつけるが、まだ挿入しない。先っちょだけ!先っちょだけなら挿れたことにならないから!ってやつだ。でも、とうとう我慢しきれなくなったらしい。 「入れて・・・。入れてください」 「ん?どこに入れて欲しいんだ?」 「わたしの・・・に、お・・・まんこに・・・」 「違うだろう?ダッチワイフにおまんこがついてわけがない。ここにあるのはダッチワイフだ。じゃあこの股間についているものはなんだ?」 「オ・・・オナホールです。このオナホールに入れてください!」  ずにゅ・・・っとバイブレーターを彼女の膣穴に挿入していく。「ああ、あああぁ」と声をあげる洋子。わりと太めのバイブレーターだったが、抵抗なく根元までずっぽりと埋まった。バイブレーターは彼女の中で振動とうねりを続けている。ちなみにこのバイブレーターには事前に性感をアップさせる軽い媚薬のようなクリームを塗布してあるので、そのうち効果がでてくるだろう。  彼女の中に挿入したバイブレーターをゆっくりとピストン運動させ、膣の奥深くとクリトリスを繰り返し繰り返し刺激し続ける。彼女の表情に紅みが増し、息づかいがどんどん荒くなってくる。 「おまえのオナホールはこのバイブが大好きなようだな。くわえこんでなかなか放そうとしないぞ」 ぐちゅっぐちゅっといやらしい音をたてながら、バイブレーターのピストンを続ける。すでに彼女の足はだらしらく開き、バイブレーターのピストンを喜んで受け入れているようだった。 「もっと気持ちよくなりたかったら、自分で自分のオナホールを喜ばせてやれ。おまえのオナホが快感で溶け崩れるくらい自分で犯しまくるんだ!」  そういって彼女の手をとりバイブレーターの握りをつかませる。その上から俺が彼女の手を握り、俺自身のペニスを挿入しているかのように激しく突きまくる。 「どうした!もっと、もっとだ!おまえはダッチワイフだ。ペニスに奉仕するためのビニール人形だ。理性も感情もない、中に詰まっているのは空気だけの、虚しく、いやらしい性欲処理袋だ。おまえはこのバイブと同じレベルの、アダルトグッズとして陳列される商品にすぎない!犯せ犯せ!こんなオナホールはいくらでも付け替え可能だ。犯しまくって潰れたら、あたらしい新品まんこの取り替えてやる!」  俺が手を離しても、彼女はバイブレーターを握って激しく自分自身を犯し続けている。その様子を確認すると、俺は机の引き出しからもうひとつ、今度はディルドーを取り出した。バイブレーターのような振動機能はないがペニスを精巧に模していて感触も本物そっくりなシロモノ。このディルドーもバイブレーターと同じ性感興奮剤がたっぷり塗布してある。  そろそろ、仕上げにかかるタイミングだ。俺は彼女が座っているイスが魔法陣の中央にあることを確かめディルドーを手に彼女の正面に立つ。  洋子はワンピースのスカートをめくりあげ、足をだらしなく開き、股間を前に突き出すような格好でバイブレーターによるオナニーを続けている。バイブレーターの動作音と激しい息づかい、断続的にもれるあえぎ声が部屋の中にみちている。 「洋子、そこのダッチワイフ、聞こえているか?おまえのことだよ。ダッチワイフの分際でマヌケにオナニーしてやがるおまえのことだ。ダッチワイフならペニスに奉仕している時以外は、空気を抜かれてペラペラのビニールにされて丸められているのが本来の姿だ」  聞こえているのか、いないのか。半開きの目でぼんやりこちらを見ている。 「出来損ないのダッチワイフなんか空気を抜いて処分してやろうか?ええ?」  背中のあたりに手をまわし、そこに空気弁があるかのようにまさぐる。 「やめぇ。やめてぇ。空気抜かないでぇ」  上出来。できあがってる。  おもむろに手に持ったディルドーを洋子の顔の前にさらし、唇になすりつける。 「生意気な口だけは利けるとみえるな。だが、その口の本当の使い方はこうだ」  ディルドーの亀頭部分で唇をこじ開け、そのままディルドーを彼女の口の中に挿入していく。 「!?!?!?」 いきなりのことに目を白黒させる洋子。でも口にはすでにディルドーが突っ込まれているので何も言葉は発しない。  俺は口に挿入したディルドーを前後にピストンさせる。最初は浅く、徐々に深く深く挿入していく。普通ならむせてしまうものだが、ディルドーに塗った薬剤で感覚がマヒしているのだろう。 「ダッチワイフの口はこうやって使うためにあるんだ。生意気な口を効くためじゃない」  俺は洋子の口の中にディルドーを押し込み、とうとうディルドーの棹の部分を全部挿入してしまった。 「こいつはおまえの空気弁だ。これが抜けたらおまえの中の空気は全て抜け出して、瞬く間にただのビニールになり果てる。わかったか?わかったらしっかりくわえていろ!」  洋子は、やはりちょっとは苦しいのだろう、目に涙を浮かべながら口に挿入されたディルドーが抜け出さないようにくわえこんでいる。 「いい格好だ。上も下もペニスに貫かれたダッチワイフ。この綺麗な髪、潤んだ瞳も安っぽくビニールにプリントされただけの平面となり、つややかな唇はいつもペニスを物欲しそうにねだるぽっかり空いたホールとなり、形のよいおっぱいは空気がつまっただけのつきでた袋に、くびれたウエストも滑らかな下腹部もただツルツルしただけのビニールに、そしてこの澪ちゃんを生み出した子宮も、男のペニスを迎え入れてきた性器もオナホールを固定するだけの穴になる」  あいかわらずバイブレーターでオナニーを続けていた彼女の手をつかんで止め、俺の指を容赦なく彼女の膣に突き込んだ。 「ふふ。このオナホールはいささか緩すぎるようだ。こんなものは抜き取って処分してやろう。かわりに入れるべきオナホールはもう準備できているんだしな!」  洋子の膣を乱暴にかきまわし──それでは彼女は気持ちよさそうだ──、べっとりと愛液がついた手で彼女の顔をこちらにむける。 「さあ、洋子。水之江洋子!オナホールとなりし水之江澪の母。おまえはなんだ?空気で膨らまされ、男性の性欲を満たすためだけに存在するビニール人形!熱い劣情の息でカラダを満たされ、劣情の肉棒を突き入れられ、劣情の体液をそそぎ込まれる、人の形のカリカチュア!中身など何もない、ビニールで作られたいやらしい性処理玩具!それがおまえだ!さあ、言ってみろ!おまえはなんだ!」  俺は口のなかですばやく呪文を唱え、詠唱がまちがいなく魔法陣が発光しだすのをチラリと横目で確認する。そして洋子の口に挿入していたディルドーをゆっくり引き抜き、さらに問う。 「答えろ、洋子!おまえはなんだ!」 「だ・・・だめぇ、抜かないでぇ、空気が・・・空気が・・・」 「早く答えろ!どんどんおまえの中の空気は抜けていくぞ!」 「わた・・・わたしは・・・、わたしはダッチワイフです。空気で膨らまされたいやらしいダッチワイフです!」 --- ふう、疲れた。人ひとりをオナホールだのダッチワイフだのに変えるのにいちいちこんなに疲れるなんて魔術なんてものも効率が悪い。こりゃ、廃れるわけだ。だって科学の方がらくちんじゃん、文明の利器ってやつ。   俺は自分のイスに腰をおろして飲みかけのジュースを飲む──もちろん普通のジュース──。そして本日の苦労の結晶を観察する。一つは机の上においてある、ピンク色のほどよいサイズのオナホール──水之江澪ちゃんだ──。もう一つは向かいのイスに直立姿勢っぽい感じでもたれかかってる、紺色のワンピースをきたビニール製のダッチワイフ──こっちは澪ちゃんのお母さんの洋子さん──。今晩はお楽しみだな。  とりあえず今は、疲労困憊してて楽しめそうにないので、一旦、外に出て晩ご飯を食べてこよう。そうそう、洋子さんが乗ってきて表に止めてあるBMWも移動させないといけない。彼女の家に戻しておくのがいちばんいいだろう。彼女のハンドバックからクルマのキーをとり、ついでに夕食代と帰りのタクシー代としてちょっとお金を借りて部屋を出た。もちろん鍵はかけて。  洋子さんのBMWを彼女の家──さいわいマンションだったので数日くらい駐車場にクルマがなくても誰もきづかないだろう───の近くの路上に置いて、俺はタクシーで店のそばまで帰ってきた。馴染みの中華料理屋で炒飯をかきこみながら、今晩のことを思うと飯の味なんてわからないくらいだ。オナホールとダッチワイフとのオナニーでこんなに興奮するなんてまったくヘンタイだ。  店に戻る。時刻はまだ10時をちょっとすぎたあたりで、お客もちらほらと見受けられる──だいたいがエロ本やビデオ目的の男性客だろう──。閉店時間は0時なのでまだしばらく時間がある。夜のバイトの子に異常ないか確認し、事務所の様子も注意深く確認した後で、店長室の鍵を開け、入る。  先刻出て行ったときの状態と寸分かわらぬ状態で、彼女達が待っていた。

【挿絵】母と娘の受難な日4

 思わず指でつつきたくなるような綺麗なピンク色のぷにぷにしたオナホールと、少しサイズがあわず肩周りが緩くなっている一方、腰回りはウエストはパンパンにきつくなっている紺色の大人っぽいワンピースをまとった、一見数千円の安物ダッチのようなビニール製のダッチワイフ。  今日の夕方までは水之絵澪と洋子の母娘だったモノ──今はアダルトグッズになり果てた──だ。 「澪ちゃん、洋子さん、ただいま」  当然返事は、ない。あったら怖すぎる。ただ、モノに変化したあとで、意識や五感が継続しているのかどうか、それはわからない。そんな記述は魔術書のどこにもなかったからだ。だから、ひょっとして聞くだけは聞こえているのかもしれない。というわけで、なんとなく話しかけている。 「洋子さん、クルマは自宅の方に戻しておきましたよ。もういらないでしょうけど」 「・・・」 「コトが終わったら、お二人とも家に帰してあげてもいいかな・・・、でも最近のマンションはセキュリティ厳しいし、防犯カメラとかもあるでしょうから、やっぱりまずいかな」 「・・・」 「宅急便で送ってあげましょうか。あ、でも受け取る人がいないですね。そういえばあなたと澪ちゃんは母子家庭みたいですから」 「・・・」  当然、返答はひとこともないので、俺はダッチワイフに話しかけるあやしい人だ。 「母娘一緒の方がいいですよね。うん、二人セットで洋子さんには旦那さんを澪ちゃんにはパパになってくれる人を探しましょうか。・・・ネットオークションで」  そう言いつつ、それがいちばん適当な処分方法だと思い、飽きたらどこかに売り飛ばしてしまおうと決めた。どうせ、いずれ、飽きる。  時計の針が深夜0時をまわる。 シンデレラなら魔法がとけて家に帰る時間だが、ナホール・ダッチワイフ母娘にかかった魔法はまだとけない。  最後の客が帰り、その日の売り上げを集計し、外のシャッターを閉める。さあ、これでこの店の中には俺と澪と洋子だけ。ただし人間なのは俺だけだが。 「ずいぶん待たせちゃったね」  そう言って、澪ちゃんオナホールの割れ目を撫であげる。 「もう欲求不満でうずうずかな?」  洋子さんダッチワイフの胸を服の上からぎゅっとつかむ。  うずうずしてるのは俺の方なんだけどな。さっきから股間が窮屈でしょうがないよ、まったく。  はやるココロを抑えつつ、まずは一服。残念ながら電子タバコだけど。禁煙中なんで。しかし、まぁ・・・、この目の前に転がってるオナホールが夕方まで女子高校生だったなんて、自分で魔術を使っておいて言うのもなんだが、まだ半信半疑だ。そして、ずっとあらぬ方を見つめている(?)このダッチワイフ。マネキンにも遠くおよばない、かろうじてヒト型といえる程度の造形で 目や髪の毛もただプリントされているだけのビニールの人形で、中に詰まっているのは空気だけ。空気を抜いてしまえば、ペラペラのビニールでしかない。人間、人妻、一児の母、だったのに。  そして今から、そのオナグッズどもは俺のなすがまま。俺のペニスと性欲を満足させるためだけに存在する、俺のペニス以下の従属物。うん、まさに至福の時。  まずはダッチワイフをその欲望のはけ口に選ぶ。  ダッチワイフには不似合いな高級感のある艶やかな紺色のワンピースを着たビニール人形になってしまった洋子さんの背後にまわり、そのビニールのボールのような頭をきゅっと掴む。脳みそも何もない空っぽのボールはつるつるとづるづるの間くらいの手触りで手のひらに心地よい触感だ。 「娘思いのやさしいお母さんも、こうなってはただのエロ玩具。約束通り楽しませてくれたら、二人とも元に戻して帰してあげましょう」  ひとりごとのようにダッチワイフに話しかける。案外、しゃべれないだけで聞こえているのかもしれない。そう思った方がいろいろ楽しめる。  手早く自分の服を脱ぎ全裸になると、洋子さんダッチワイフを抱え上げ、スカートのお尻のあたりに自分のペニスを押しつける。空気の詰まったビニールとは思えないむっちりした反発力で、俺のペニスをむぎゅりと圧迫してくる。紺色のスカートに透明なカウパー液が糸をひく。何度も何度も擦りつけ腰を振っているうちに、べっとり沁みつき濡れたように色が変わる。 「洋子さん、あなたのエロいお尻のせいでベトベトですよ。ちゃんとキレイにしてもらわないとなあ」  ダッチワイフをクルリとこちらに向け、やや強引に顔の部分を俺のペニスの高さにもってくる。脚のビニールがクニっと曲がり、少し股を開いた姿勢でビニール製の顔を股間に押しつける。ダッチワイフと俺のペニスのファーストコンタクト。 「ほうら、見えてますか。こ、の、ペニスをキレイにするんですよ」  ペニスの先っぽを洋子さんダッチワイフの目がプリントされたところにグリグリと押しつける。ガマン汁が目とペニスの間にいやらしい糸をひく。さらダッチワイフの顔中にところかまわずペニスを擦りつける。顔の中心にある、ビニールの合わせめ──なんとビニールの合わせめまで再現されているいのだ──にそってペニスの裏すじを這わせると、何とも痛気持ちいい刺激にペニスがぴくぴくする。 「ふふふ。さすが人妻はエロいですね。ダッチワイフになっても顔のスジだけでこんなに男を興奮させるなんて」  ビニール顔の中心にペニスを強く押しつけ何度も上下させる。押しつける度、硬くそそり立ったペニスの勢いに負けて、丸く膨らんだ顔はそこだけがへこみ、間の抜けた表情で俺のペニスをしごくことになる。 「このマヌケ顔、最高ですね。そうまでしてこのおちんちんが欲しいですか?」 そして、そのマヌケ顔の中で、今ちょうど俺のペニスの玉袋に口づけをしているピンク色のエロクチビル──唇というのも破廉恥なピンク色の小さなドーナツのようなモノ。その唇の奥には赤いビニールがテラテラと濡れ光って合わせ閉じられている。  ペニスのターゲットを徐々にそのピンク色のいやらしいリングへあわせていき、ペニスのくびれの部分で、ピンク色をしたビニールの唇を撫でまわすようにして感触を楽しむ。俺のペニスから出た透明な汁が、そのエロ唇をルージュのように艶やかにし、さらにペニスを奥に誘い込むかのようにツルツルとした魅惑的な穴に変わっていく。 「さあ、挿れちゃいますよ。今日会ったばかりの見ず知らずの男のペニスを、ダッチワイフになった洋子さんのフェラホールの中に」  ビニールでできたピンクと赤のフェラホール。  ペニスを突っ込まれ、何度も、何度も、擦りあわされ、奥深くに精液をぶちまけられるだけのモノ。  どんな男のペニスも咥えこみ、ビニールの唇と口腔で包みこんで、快感を与えるだけの道具と化し、そのご褒美として熱いザーメンをそそぎ込まれるエロ玩具。ダッチワイフとなった洋子の頭部はまさに、それだけのためのビニールボールにすぎない。  ピンクの唇が俺のペニスでぴったりと満たされる。ビニール唇の内径と、俺のペニスの直径がまさにぴったりなのだ。 「まさにジャストサイズ。まるで俺のためにあるかのようなエロい穴ですね」  ゆっくり腰を押しつけて、ペニスの先を唇からその奥へと進入させていく。口腔のホールは中にはいったダッチワイフの中の空気の圧力ですぼまった状態で、ペニスの進入を拒もうとするが、たっぷり擦り付けたカウパー液と、もともとの滑らかな素材のせいで、ゆっくり、ゆっくり、押し開かれていく。半分ほどペニスを挿入していくと、今度はその圧力のせいで、ビニールの口腔はペニスをしっかり包み込み、さらに奥へ飲み込んでいこうとするかのような、いやらしいホールへと転じた。 「んんん・・・。すごい。すごいですよ、洋子さん。こんなに気持ちのいいフェラホールは始めてだ。あなたには素晴らしく、いやらしいオモチャになる素質があったのに違いない」  いまや、俺のペニスは根元までダッチワイフの頭部に中に飲み込まれ、ペニスの付け根にピンク色の唇がエンゲージリングのように艶々と輝いている。  俺はダッチワイフの頭を両手で強く掴むと、ペニスの中程まで引き抜き、顔が潰れるほど押しつけ、引き抜き、押しつけ、何度も手と腰でダッチワイフの頭の中をペニスで貫いた。 「洋子さん。ちょっと言うのを忘れていたんだけど、モノに変化した人間が元の姿に戻るのには一つ例外があってね。24時間以内でも、その変化したモノ本来の使われ方を「きちんと」されてしまうと、もうずっとモノのままなんだ」  洋子さんダッチワイフの頭を犯しながら、続ける。 「だから、俺がこのまま貴女の中に射精してしまうと、おそらく、きっと、ずっとダッチワイフのままで2度と人間に戻ることはできなくなってしまうんじゃないかな」  聞こえているのかいないのか、ダッチワイフになった洋子さんは、プリントされた瞳になんの表情も浮かべず、俺のペニスを咥えこんだままだ。俺はダッチワイフの口穴相手のピストン運動をさらに激しくする。ペニスをぎりぎりまで引き抜き、唇を突き破るように激しく突き入れ、顔のビニールが密着するくらい奥深く達すると、そこで円を描くようにホールの中をペニスで掻き回す。それを繰り返す。何度も。 「ああ、気持ちいい。貴女が俺を射精させようと、俺のペニスに奉仕をしているんだ。俺が、じゃない。貴女がしているんだ。そうだろう?洋子さん」  徐々に、俺の玉袋の中の精液が外に飛び出ようと、集まってくるのがわかる。 「はあ・・・ああ・・・、出そうだ!射精しそうだよ!洋子さん!」  ビニールがペニスと擦れあう音と、股間に打ちつけられる音が部屋の中に充満する。 「そんなに・・・精液が欲しいなら・・!俺の精液をそそぎ込まれて、ザーメン漬けのダッチワイフになり果てたいのなら、お望みどおり飲ませてやる!」  ダッチワイフを握る両手にいっそう力が入り、激しく、そして、小刻みにペニスとホールが擦れあう。両足がガクガクし、精液がホールの最奥部めがけて射出されようと、ペニスの根元に凝縮されて絶頂の瞬間を待つ。 「出る!出るよ!俺の精液がエロビニール袋の中めがけて出る!」  ホールを突き破らんばかりに、深く、深くペニスを突き入れ、ビニールの袋小路に密着したペニスの先端めがけて精液が殺到する。 ──びしゃぁぁぁっっ。  精液がダッチワイフの口腔奥深く、行き止まりになったフェラホールに、そそぎ込まれ打ちつけられる音が聞こえたかのような感覚をおぼえつつ、ありったけの精液を放出した。ペニスがどくんどくんと脈打ち、残った精液をさらにダッチワイフの中に送り出す。ダッチワイフの口がきゅうぅぅっと収縮し、精液を一滴残らず絞りとろうと、イキモノのように吸引している感じがした。  頭の中が真っ白になるような数瞬のあと、射精し終わったのにまだまだ物足りずに膨張したままのペニスを、ダッチワイフの口の穴から、ずるりと、ゆっくり引き抜く。ダッチワイフの口のビニールが名残惜しそうにペニスに絡みつきながら、ふたたび空気の圧力で閉じられていく。今ごろ、その真っ赤な口腔の奥では、俺の体内で作られペニスを通って放出されたすべての精子たちが、ダッチワイフのビニールに吸収され、受精しているに違いない。俺の精子を迎え入れてしまった「これ」は、もう人間の水之江洋子に戻れる可能性を完全に失った、ただのビニール人形──空気で膨らませた性欲処理のための玩具──になってしまった。 「洋子さん──いや、今はもう「洋子」という商品名のダッチワイフか──、ご所望の精液のお味はいかがでしたか?あんなに激しくしゃぶりつくほど欲しかった精液だ。さぞや美味しかったでしょうね。もっとも、代償はいささか高くつきましたけどね。あはははは」  何の反応もしめさない──もっとも最初から反応は無いが──ダッチワイフに話しかけ、さっきまで俺のペニスをいっぱいに咥えこんでいたフェラホールに指を挿しいれる。中はなま暖かく、ねっちょりと湿って指に絡みつく。 「先ほどの名器ぶりは「人間」洋子のテクニックだったのかな?それとも「ダッチワイフ」洋子でも同じエロ玩具ぶりを発揮してくれるのかな。また後で試してやろうか?」  濡れた指をダッチワイフの服で拭き取り、一息いれるためにイスに座る。  メインディッシュの前の前菜にしては、なかなかハードだったが、まだ、ダッチワイフと戯れはじめて1時間ほどしかたっていない。夜はまだまだ長いのだ。  オナホールの姿をした澪ちゃんは、今ここで起きたこと──母親が正真正銘のダッチワイフになってしまった──など何も気づいていないかのように、かわいい割れ目をむき出しにしたままピンク色のボディを机の上に晒している。 「一息いれたら、楽しもうか。もちろん母娘一緒にね」  そう言って俺は、栄養ドリンクを表の自動販売機で買うために部屋を出た。